「脳活 星の勉強会 AtoZ」ch.6
23/6/12(月)
いつもの皆さま、はじめましての方々、おはようございます。暁 瑠凪(あかつき るな)です。"少しだけ"ためになる脳活配信をさせていただきます。どなたかに届きましたら、幸いです♡
*脳内の活性化をはかる為、星の勉強をちょっとづつ紐解いていきます。AtoZは暁の脳内の星の知識をすべて絞りだすという意味でつけました。
まずは占星学の歴史(論文 暁 瑠凪 書)を明示していきます。
「占星学の歴史」
2023/1/31提出論文より抜粋
第3章 日本の占星学の変遷
3−1 日本の占星学の変遷
この章では、日本の歴史的変遷を探究する。
誰がどう扱い、どうなったかを文献ごとに著していく。
また、占星学の普及ルートより日本独自ルートの続きと著者の略歴も記していく。
『星の宗教©️』(1970)では、日本での展開とし、P181〜238まで記されている。
そして最後に妙見信仰が扱われ、P239〜257まで解説がある。
詳細は3−3 古代から中世に明記する。
著者の吉田光邦氏は、日本の科学史家。京都大学名誉教授。専門は科学技術史である。
本文でたびたび引用してきた『暦のすべて−その歴史と文化―』(1980) を日本に特化してみるとその結びには「天体の木・火・土・金・水星や十干、二十八宿などは、元来、純天文学的な暦法の基本要素であったが、長い歳月の間に俗信となり、迷信となった」 とある。
世界の暦基準を載せつつ、暦を細部にわたり解説しているが、研究結果は途中であるとの見解をもつ。
著者の時代背景が起因していて、俗信、迷信という結びになっているのではないか。
著者の渡邊敏夫氏は、日本の天文学者、東京商船大学名誉教授。 京都帝国大学理学部宇宙物理学科卒業であった。
『星の古記録』(1982)内にある星の記録が「星食、つまりある夜ひそかに星が月のうしろに隠れる現象の記事まで『日本書紀』に載っていると言えば驚く人もあろう。」 としている。
著者の斉藤 国治氏は、東京大学東京天文台に勤務し、助教授、教授、1974年定年退官、名誉教授であった。
現在では周知の事実も1970年代においては驚く人もいたという認識であったということが興味深い。
『暦と占いの科学』(1982)では、本の帯に「数が暦と占いの架け橋になっている。」とある。
これらのことから数の理論で占いを紐解いている。
二十四節気を自然暦として紹介、そして、この中で一年を表す七十二侯を解説している節もある。
十二ヶ月、七曜に触れた後、数の五と四に触れ、陰陽五行説の原理解説がある。
配当という考え方を披露しており、その表現は占星学的表現でもある。
惑星が司っている、12宮が司っているといった見方に匹敵する。
著者の永田 久氏は、神奈川県生まれ、東京教育大学理学部数学科卒業。専門は数学基礎論である。法政大学教授であった。
多くの案件を数学者の視点で捉えているところに興味をおぼえる。
天文学と数学の深い関係から導き出した占星学へのアプローチであったと考察する。
『陰陽道の本 日本史の闇を貫く秘儀・占術の系譜』(1999)では「宇宙を形成する原理、万物を貫いている“普遍的な記号”としての陰陽五行の概念は、陰陽道が日本に導入した。」その歴史的プロセスは、資料7陰陽道史Ⅰ、Ⅱに記した。
『星占いの文化交流史 新装版』(2004)では、『七曜攘災決』の紹介があり、「この書の冒頭部分は、太陽、月、木星、火星、土星、金星、水星の順に、その占星術的な意味と、これらに対する攘災の方法を教える。」 というように占星の解説書となっている。
陰陽道は中国からもたらされた一部が元となり、密教占星はインド式であることが確認できた。
西欧からインドに、インドから中国に、そして日本へと渡来したことが見て取れる。
学問として、また、宗教学として運ばれたのだ。
著者の矢野 道雄氏は、日本の数学者、インド数学・インド占星術研究者、京都産業大学名誉教授である。
『現代思想 5月臨時増刊号 総特集 陰陽道・修験道を考える』(2021)の討議1「陰陽道研究の現在とこれから」[赤澤 春彦氏、梅田 千尋氏、斎藤 英喜氏、細井 浩志氏]の中で密教僧と陰陽師は対立しているように見えて「密教と陰陽道というのはある意味では手をとりあって中国からあたらしい祭祀・呪法、あるいは思想を取り込んでいきます。暦や占星術なども取り込んでいく。」、「とくに星辰信仰に対しては両者で貴族社会の中で盛り上げていく役割を担っていた」[福井氏談]、占いの式盤の話に触れ「中国で発生した宇宙観や世界観を示すもので、四角い木の板(地盤)の上に丸い木の板(天盤)を組み合わせたものです。」[赤澤氏談]、「古代中世の陰陽師というのは基本的に占いをするときにはこの六壬式占で占います。」[赤澤氏談]、「密教側でも陰陽道的なものを取り入れ…」[赤澤氏談] とある。
著者の一人、斎藤 英喜氏は、本学の歴史学部教授である。
なお、詳細は、本文の3-2“占いのはじまり”から3-4“近世から現代”で記す。
ここまでくると全体像がおぼろげながら掴めてくる。
過去も現代も各々関わった学者、研究者が生真面目に取り組み、記録し、宇宙論に挑み続けた姿がうかがえる。
人類の智慧 が活性化され、深められ、増幅していると同時に派閥ごとの祖の受け取り方、活用法により分割、分解、分断されてきた歴史が見えてくる。
同じ天体を活用している学問であるにもかかわらず、普及ルートに起因し、日本では東洋占・西洋占と二手に別れていることが見てとれる。
さらに普及ルートの経路により細分化され、中国式・インド式、日本式(密教・陰陽道)と分かれている。
現在に至っては細分化に拍車がかかっているといえる。
源流に戻し、宇宙が地球(マクロ)に与える影響及び生命体(ミクロ)に与える研究に立ちかえり、宇宙論(考星学)として捉えていきたい。(私観ではあるが、このことに触れている時期が、木星(歳星)宝瓶宮入りしていること自体が感慨深い)
ここで一旦、3−1の“占いのはじまり”に戻り、そこから新たに時代を進めていく。
…つづく
以上、順次、中身を明示して参ります。
本日はここまで。
また遊びにいらしてくださいね。
占星学研究家 暁 瑠凪
「脳活 星の勉強会 AtoZ」は月曜・水曜・土曜に更新いたします。