挑戦〆リポート〆(25)

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2022年12月6日火曜日

挑戦〆リポート〆(25)



挑戦〆リポート〆(25)


◆【文化人類学特講】設題1

書籍名:「東アジアで学ぶ文化人類学」

著者:上水流久彦ほか編

設題1:序章、1章を除き、テキストの章に関連するテーマを一つ選び、それに関連することを調べて、3200字程度にまとめ、リポートしてください。


11章 観光 より

 釜山と対馬の交流から考える 中村 八重


1.観光を学問する


観光が学問になるのか、というのが最初の感想だった。そこから視点を移して行くと観光の見方を変えることが出来た。観光学というのもあり、観光を学問的に捉えることが出来る。そこで調べてみた。「観光学(かんこうがく)とは、観光に関する諸事象を研究する学際的学問である。ただし、学問としてまだ日本では体系化されていない、という研究者もあり、観光論、観光研究、ツーリズム研究と称される場合も多い。さらには、観光と観光以外を科学的に区分することの意味合いが薄れてきており、外形的にとらまえられる人の動きを中心に人を移動させる脳の働きに着目した人流学を提唱する研究者も登場している。」(『観光学がわかる』アエラ・ムック、2002年)


とは言え、現在はコロナ禍にあり、残念なことにリアルな往来が不可となっている。どのマスコミもこれによる経済損失を大々的に発表している。いまは内需拡大を図ることに力を入れるも施策虚しく、かなりなダメージを受け、変容を余儀なくされた観光業関係者は少なくない。

そこまで観光が世の中に影響を与えるとは思わなかったため、大変驚愕している。これは観光業関係者ではない者の多くの人が感じていることだと思える。


しかしながら、観光を文化と文化の交流、もしくは繋がりや絆と捉えることでバランスを取ることが出来るのではと思える。


2.観光の見方


一つには、テキスト内にある「ホストとゲストとして考える」とあったものだ。この考え方で行けば、リアルに会えなくても、リモートでも可能なのではないか?ネットを駆使したリモート旅などももう始まっている。確かに文化はリアルに限るとは思うが、多種多様の文化が繋がることにより、よりディープな交流が出来る可能性があると感じた。そして、観光という観点からみても切り口がたくさんあり、文化人類学の多様性と将来性を感じた。


例えば、ネットを通じ、韓国の方と繋がり、ハングルを勉強して、日本に住む韓国人とハングルで話す。韓流と言われるドラマやアイドルのファンになったことで韓国に興味を持ち、毎年旅に行く。(現在は無理だが)身近な知り合いも楽に、簡単に行き来しているのを目の当たりにしていた。これぞ、市民交流の見本のような形である。話を聞くと隣国なんだなと思える。これはあくまで平和だからこそなのだと強く思う。一度、有事になれば、ことは叶わず、交流どこではない。国力ということも試されてしまう。パンデミック後、特に日本が直面している全てにおいての海外依存の露呈。生産しかり、輸出入しかり、経済活動のひとつとして、観光も当然そうなのだ。


しかしながら、観光の観点から文化人類学をみていく、また、文化人類学にとっての観光を捉えてみる。これはいまだからこそ、大変重要に思える。


3.対馬を訪れる韓国人観光客/4.ホストとゲストを考える


世間的によく言われることではありますが、観光客が増えるのはいいことなのか。という話題⁈や課題⁈。

ゲストは観光旅行を通して心身ともにリフレッシュできるなど、その土地の歴史や文化を学ぶ。一方、ホスト側はゲストが多く訪れることで地域経済が潤う。観光は、ゲスト側にもホスト側にもメリットがあり、デメリットもある。という事実です。

例えば、ホスト地側に受け入れの準備ができていない場合、ゲストの増加はかえって地元住民のストレスになる。実際、不慣れなゲストが増えることで、人気のスポット周辺で混雑が生じるといった問題も現実にある。また、ゲスト側が生む混雑は、リラックスを求めてその土地を訪れる別のゲストにとってもストレスの種になる。ゲストの増加は、その土地の活気につながる面もあり、一概には良いとも悪いとも言い切れないのが難しいところではある。そこでその国のマナーなるものを冊子にする例も多く見られる。マナーの違いや誤解からすれ違う可能性も視野に入れて、お互いが工夫し、理解し合うことが大切だと言える。この章にあるこの相互理解に関してよくわかる事例があった。「『従業員教育が必要。自分が韓国に行ってこんな対応をされたら嫌。日本に対して悪い感情を持ってほしくないから。韓国のすることは嫌いだけど』と話していた。」とあり、こう結んでいる。「観光という現場はホストとゲストの出会いの場所であり相互作用の場所であるが、当事者たちにその意識がない場合には、ズレや葛藤が生じる。」同感でしかない。


5.他者理解としての観光


文化違いがあるから、興味関心が生まれる。また、国が違えど相通ずるところがある。特に東アジアに関しては、東洋という括りで見ると共通点が多い。それは、古代より知恵と知識の文化交流があったからに違いない。しかしながら、各国の国民性の違いもみて取れる。

この同じという部分や相反するところを身近で感じ取れるのが、観光なのだ。


その意味では、他のどんな研究よりも観光を通じて、ゲストやホストになりながらフィールドワークとしての観光は有意義であるといえる。


まとめ

文化人類学に戻ると、他者理解として観光を見ることができる。地球規模、またはこれからの時代、宇宙規模で考察して行く重要性を感じざるえない。


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