挑戦〆リポート〆(32)
◆②【英語Ⅱ】SR
書籍名「let’s speak English with SNOOPY!」
著者:今泉志奈子/井上彰
設題1: アメリカ文学におけるスヌーピー漫画について。及び感想も可。
キャラクターの中では、1番好きだったスヌーピーで英語を学べる授業は格別でした。
テキストが届いたとき、小躍りする私がいた。アニメのビデオ鑑賞では、アメリカの文化そのものと言える実際の生活が映し出されていた。
学生時代のクラスでは女子がワイワイとミッキーマウス派とスヌーピー派とサンリオ派と分かれていたことを思い出した。私が感じていたスヌーピーの風刺画的なところも楽しいのだが、登場する一人一人のキャラクターがしっかりと描かれていて、生きているかのごとく錯覚するくらい物語が軽快に進んでいくのが好きだ。今でも目がキラキラしてしまう。当時の私には理解が難しい場面もあったが、改めてみるとペーソスと物語の深さと可愛いらしさがあの頃より理解できる。小中高時代に憧れていたアメリカの生活が垣間見れるところが大好きであった。劇中に現れる食べ物も想像する、遊び方も想像する。スクールバス移動もランチバックもステキだった。思い起こすと当時「MC.シスター」という雑誌もアメリカ文化が詰め込まれたファッション誌であった。その中にも英会話のコラムがあり、楽しみにしていたものだ。また、シリーズ本としてあったスヌーピーの英会話本(藁半紙的な製本)を4巻ほど揃えて、楽しんだ時があったことも思い出した。
アメリカ文学におけるスヌーピーの存在は、アメリカ文化と生活が詰まっていて、アメリカに住んだことがあると錯覚させるがごとく、リアルな暮らしを映し出し、そうなんだと納得させられる物語が多く見られる。そして、アメリカを理解するのには、スヌーピー漫画はハードルも低く、わかりやすい部分も多く、また、世界との差異も感じられる身近な教材として最適であると感じられた。
講義2日目には、声優さんの貴重なビデオ鑑賞もした。当時、子役が声優さんをするのは珍しかったそうだ。しかもかなり身近な関係性から抜擢したことを知った。だからこそのリアリティなのだ。素人同然の子供達がスヌーピーに関わることで人生を開花させるきっかけになったエピソードを称して、coolと表現していたことが印象的だった。かたや日本ではいまでも大人の声優さんが子供役もこなす。それはそれで日本独特のプロ魂としての現れなのだろう。演技重視の視点は日本らしいところなのかもしれない。
テキストP7に興味深いコラムがあった。「英語力をつけるためには、もちろん基礎的な文法の力や単語力は不可欠です。でも、間違いのない正確な英文を完成させることがいつも一番大切なのではありません。伝えたい想いがあふれていることが、英語との距離を縮めてくれるのではないでしょうか。」英語との距離感を教えてくれている。大切なコラムだ。早瀬先生のイギリスでの体験談も楽しく、為になる話であった。
最後に
早瀬先生が参考資料として、スヌーピー特集の冊子を持ち込んでくれた。それを拝見させていただき、興味深いところを写した。その写つした部分から特に感銘を受けた文を転載する。「皆さんへ 幸せなことに私はチャーリー・ブラウンとその仲間たちを50年もの長い間描き続けてきました。子どものころの大きな夢が実現されたのです。 残念ながら、私はコミックスの毎日の連載を続けることが出来なくなりました。 私の家族は、ピーナツを私以外の誰かに続けて貰う事を望んでいませんので、私は引退することにします。 編集のかたがたの献身、そしてファンのかたがたが示された私への応援と愛情とに、私は長年にわたって感謝してきました。 チャーリー・ブラウン、スヌーピー、ライナス、ルーシー…いつまでも私の心に生きています… チャールズM・シュルツ」2000年2月13日、最後となった作者の挨拶文だ。お別れがわかっていたかのように、最終発行の数時間前に息を引き取った。50年間も長きに渡り、愛をもって描き続けた作者だからこその言葉なのだ。親愛なるチャールズ様、作品は永遠です。チャーリーとスヌーピー、その仲間たちと安らかにお過ごし下さい。合掌
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