【One split.66】「ごっくんしてください」
現実逃避。
そんな方につい言っちゃうお話。
なんと今を生きず、浮遊、もしくは心籠り。
時計を止めて生きている。
歳を重ねることを拒むように。
認められず、苦しむ。
飲み込むことさえ出来ればと思う。
ごっくん、
幼な子が苦い薬を飲む時のように、優しく促す。
ごっくん。
ごっくんできました?
あー半分位。
ゆっくりでいいから、ごっくんしてね。
そうしているうち、トランジットの星は動く。
暁 瑠凪(あかつき るな)